緑のカーテン

今年の夏は暑かったですね~

熱中症という言葉も、ニュースで耳にしない日はなく、日本語としてもすっかり定着してしまいました。

窓際にあるメインのサーバーのパソコンをつけるとき、夏になると、早朝から刺すような陽射しが飛び込んできて、今日一日の暑さを思ってうんざりしていました。

今年はクリニック正面の大きなガラス張り一面に、緑のカーテンを作ったので、強い陽射しは遮られ、緑の色と洩れてくるやわらかい光で、クリニックの始業の準備をしながら、自然に自分の顔がにっこりしてくるのがわかりました。

この緑のカーテンは、受付のサトウさんの発案です。ある春の土曜日に、サトウさんとご家族が、土と苗と肥料を持ってきて植えてくれました。プランターと支柱は、ナースのWさんが、寄付してくれたものです。それ以来、休みの日でも誰かしらが水をあげに来てくれて、あっという間に蔓が延び、葉を広げました。

患者さんたちも、育てるのにいろんなアドバイスをしてくださったり、クリニックにいらしたときの挨拶がわりの話題になったり、ゴーヤの成長をみんなで楽しみにみてきました。

夏休み中は、うちの患者さんで近所にお住まいのHさんが申し出てくださって、毎日朝夕水やりに来て、枯れた葉っぱの掃除などの世話をしてくださいました。その後も、朝クリニックに来ると「今朝はもう水をやりました」という立て札が立つようになりました。昨日も「連休も水やりにきますのでご心配なく」という立て札をみて、「いつもありがとうございます」と返事の立て札を立ててきました。

たくさんの人たちの愛情のこもったまなざしと世話で、予想外に大きくなった緑のカーテンが、ひと夏じゅうさわやかさと涼しさを届けてくれました。ゴーヤもたくさん収穫できて、順番にみんなでいただきました。

9月も半ばとなり、緑のカーテンの季節がまもなく終わります。緑のカーテン作りは、これから、西荻ペインの夏の行事になりそうです。