腰・肩の症状

頚椎椎間板ヘルニア

首の脊椎は頚椎と呼ばれ、間に椎間板というクッションの役割をするものを挟んでつながっています。
首の骨の間から、後頭部や肩や腕に7本の神経を出しています。
椎間板が堅くなったり、中のジェリー状の髄核が外側にはみ出して、この神経を圧迫すると、首や肩や腕に強い痛みやしびれが出てきます。
星状神経節ブロックがよく効きます。
5~10回やると症状は軽くなってきます。
トリガーポイント注射や腕神経叢ブロックも有効です。

頚肩腕症候群肩こり・首の痛み

首や肩、背中の筋肉の緊張によるもので、一般的な痛み止めはあまり有効ではなく、効いても一時的です。
パソコンでの長時間の仕事、同じ姿勢での仕事をしている方に多く、首が細くて長い人、なで肩の人にもよくみられます。
ずーんと重い痛みがある、首が回らない、ある部分を押すと痛い・気持ちがいい、などが特徴です。
ストレスで悪化することが多く、星状神経節ブロック、トリガーポイント注射による治療にあわせて、運動やリラクゼーションも大切です。
頚椎椎間板ヘルニア、むちうちのときにも同じような症状がみられます。

むちうち症

外傷性頚部症候群とも言い、頭に強い力が加わり首の筋肉や腱や靱帯が過伸展されたときに出てくる症状です。
自動車の追突事故によるものがよく知られています。
首や肩の痛みやこわばり感が持続することが多く、一般的な痛み止めの薬ではなかなか改善しません。
この怪我をしたら早いうちに神経ブロックによる治療を始めることをお勧めします。
星状神経節ブロック、トリガーポイント注射、ファセットブロックが有効です。

五十肩(肩関節周囲炎)

腱板や関節そのものに変化はないのに、肩を上げたり、腕を後ろに回したりすると痛みが出る病気です。
痛い方の肩を下にして横になるととても痛いです。
痛みのために夜中に目が覚めることがあります。
2~3ヶ月で自然に治りますが、1年近くかかることもあります。
自然に治ると言っても、痛みはかなり強いので、星状神経節ブロックや肩甲上神経ブロックで痛みをとります。
急性期が過ぎたら、痛みをとりながら肩を動かすリハビリを少しずつしていきましょう。